ペリカン便消滅〜JPEXの終焉

既報の通り、ペリカン便が廃止になった

宅配専門会社として設立した、JPエクスプレス(JPEX)は、日本郵便(JPPOST)に吸収され解散する事になった。
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2009/1224_01_c01.pdfLink

かねてからの問題が多かった日通にとって、ペリカン便ブランドの消滅は、物流の荒波に飲まれ

結果として、サービスを廃止せざる得ない程収益が悪化していた事は事実と思われる。


その中でもJPEXの問題は、郵政民営化の一つとして注目を集めただけに、今回の結果は物流企業大手2社(佐川・ヤマト)の競争に日通が脱落した形である。


しかしながら、日通のサービス力・商品力などは決して劣っていなかった・・・が


元々の国営企業の名残が色濃く残っていた事が今回の日本郵便との合併の末路ではなかったのだろうか。


新ブランド名が「ゆうパック」である事は、一ユーザとして見た場合、正直「ホッと」したのがホンネだろうか。

ゆうパックの存続=「切手」での支払いが可能となる

点は、かなり大きい


かねてから取り上げているように、ゆうパックのサービスは他社と明らかに違うのが「配達通知」を届けるサービスや「切手」による発送、「代引き」契約が原則不要など、この点を列記するだけでも十分、競争力はあったはずだ。


にも関わらず、ゆうパックが伸び悩んだのは「利便性」が悪かった事のだろうか


運賃についても、「離島」や「沖縄」については、圧倒的な「優位性」を持っていたゆうパック


この点も悩ましい所だ


今後の動きに注目したい

— posted by おおくす@ai2station at 07:14 pm   pingTrackBack [0]

JPエクスプレス〜新ブランド名は「ゆうパック」?

ちまたの報道で、JPエクスプレスの新ブランド名が「ゆうパック」になるというが


結局の所、「無難」な形で落ち着いたのが正直な感想です


そうなったら、JPエクスプレスだけで独立か?と見ても、これも難しいと思う。


元々の日通時代からの悪弊がどれだけ浸透するか

さらに付け加えると、これまでの法人契約は軒並み他社に移っている事をあまり知らない


これまで、大手家電メーカーは軒並み「日通」だったが

・・・結局の所、ヤマト運輸と佐川急便にシフトしている動きがある


特に、今まで梱包は日通のパソコンポを使っていたNECは、佐川急便のリサイクルボックスで運送する事になった事をふまえ、大口顧客を手放すことになってしまった。

他社についても、同様の動きがあると推測され、ますます法人顧客の流出は続くだろうと見ている。


実際に、日通の代引きでは「クレジットカード決済」が出来ないなどといった、サービス面の遅れが目立ち、大手2社(ヤマト・佐川)のサービスの後塵を拝していた事は事実である。

もちろん、電子サービスについては、決して他社に劣らず健闘していたが、やはり後一歩の所で、こちらも失敗に終わった。


ゆうパックについては、元々の流れから「独自路線」であるため、一言に他の事業者との比較は出来ない。


それでも、競合各社に食い込むには、「パソコンポ」などといった、独自商品を他社にライセンス化するなど、物流面で元々の強みを持つ、日通の商品力と全国のネットワーク網を持つ、日本郵便がもっと頑張ることで、優位に立てそうだが・・・・


今のままだと「郵便局の付帯サービス」で終わりかねない。


今後の動きに注目したい

— posted by おおくす@ai2station at 09:14 am   pingTrackBack [0]

伝家の宝刀〜組戻しについて

金融機関の取引において、あまり使いたくない事の一つに「組戻し」という取り扱いがある。
これは、いわゆる「イレギュラー処理」の一環であり、通常の処理ではない

 ここ最近、「組戻し」を行ったケースは、本来の目的から照らし合わせると、ちょっと事情が異なるように思える。

 その理由の一つに「業者」が返還請求に応じない場合の方法としてだ
 そんな事の為に「組戻し」を使う事は全くもって納得のいく話ではない。

 ただ、この組戻しという事自体は「通常の振込手数料」以上の費用が発生するので、状況次第では経費倒れになるのだが、
 
 通常の手続きと違い、組戻しが発生すると「銀行側」から「振込先」に対し、「依頼主」が返還請求を行う旨、連絡を入れる
(つまり、銀行が勝手に口座から引き去りを行うといった事は一切行わない)

 ただ、業者にしてみればこういった事が頻繁に行われてしまえば、たまったことではない。

 それほど、この組戻しという行動は「ここぞ」と言う時にしか使えないからだ。
 つまり、10000円振り込んだお金をくみ戻すと500〜1000円程度の手数料を銀行に支払わなければ行けない。
 10000円の組戻しを行っても、実際口座に戻るのは9000円前後になると言うことだ。

 全額となくとも、一部でも戻れば良いと思えば幾分か精神的にマシかもしれない。


 組戻しは、「使用方法」さえ、考えて使えば、相手に対して交渉のカードに使えるのだが


 ・・・もちろん、多用は厳禁であり

 1回使えば、次はこのカードは切れないと言うことをお忘れ無く・・・・


 どっちにしても、こういう事はあってはならないと思うし、出来れば使いたくない取引であるが

 現実は「不本意な形」で使う事になってしまう。

 幸いにも「電話取引」で組戻しが出来たが、本来は「書面」書いたり、捺印したりと、面倒な作業ではあるのですが・・・

 次が無い事を切に願おう

— posted by おおくす@ai2station at 06:40 pm   pingTrackBack [0]

レンタルサーバー会社の今後

やはり、業務を他社から移管する事になれば、色々な弊害があることは仕方ありません。


レンタルサーバー会社は、年々契約方法が多様化しており、主として次のような傾向にあります

1:契約は基本的に銀行振込限定(年間一括・3ヶ月など)

2:契約はクレジットカード決済限定(月払い)

3:契約はオンライン電子マネー・コンビニ決済(先払い制・プリペイド)

などと契約の方法が多様化しており、その中でも「解約」に関する問題は非常にシビアです

サーバー会社において、サービスの解約手続きほど面倒で且つ・あまり引受はしたくないものです。

しかし、手続きをフェアに行わなければ、悪評がたち利用者は減少の一途をたどる事になりかねません。


今回起きた2つの事例を紹介します

1:ドメインは別の管理機構・サーバーのみの契約の会社の場合

 他社へ移転をしてドメインの管理が全く行われていないA社は、契約者が利用していないにもかかわらず、毎月数千円の利用料のみが課金される状態。契約者は、新しい会社への支払いと考えていたが実態は単なる払い損になっている事

2:ドメインとサーバーを包括管理している会社の場合

 ドメインを他社へ変更しようと解約を申し出ると、1年単位での契約となる為、数ヶ月分の利用料を違約金として支払う必要がある。
 支払いを拒むと、ドメインを廃止させると言う条項


本来であれば、あり得ない事ですが、この様に契約する会社が数社に分散され、どこにどういう支払いを行っているか実情をつかめない場合、払い損となったり、本来払う必要がある費用を無視したりとその問題は様々です。

私達にとっても、この様な事にならないよう細心の注意を払う次第です。


やはり、解約こそシンプルにわかりやすい形態をとるべきであると思いますが、現実は「不正解約」などでトラブルを起こした会社になれば、なるほど解約に関する手続きは煩雑で厳しいように思います。

今後も他社の動向を見ながら、良いサービスにしなくてはと身の引き締まる思いです。

— posted by おおくす@ai2station at 08:06 pm   pingTrackBack [0]

プロだからこそ出来る仕事を目指して

先日、ある会社のホームページ製作を受託する事になり、業務引継を行う事になったのですが


あまりの無責任ぶりに閉口する私です



IDやパスワードといえば、基本的に「契約書」で通達された内容をそのまま伝えるのが本流です

しかし、届いた内容というのは、その中の「ごく一部」だけで契約内容や、仕組み等については一切触れておらず

管理に絶対必要なFTPアカウントすら開示されませんでした。


こういう業者が今まで管理していたと思うだけで、私は背筋が凍る思いであり

もちろんあってはならない事と認識しています。


見れば分かると言うのは、プロだから分かるとか、初心者には分からない

といったレベルではありません。


「誰が見ても分かる」内容を提示する事が、本当の仕事であり

契約の時こそ、この点をしっかり見据えなければならない事とも言えます。



契約において大事なことは「お金」の事と「権利義務」の二つが大きなウェイトを占めます。

特に、お金に関する問題はシビアと思いますが、今回は「権利義務」に関する事が、ないがしろにされた事に憤りを感じています。


もちろん、今回の件について見れば


契約内容をすべて是正し、新たに仕組みを再構築する上では、本当の意味での「再スタート」と言えます。

「権利義務問題」をしっかり見直した上で、よりよいサービス向上につなげなければ
同じ事で不安を与えることになりかねません。

つまり

契約書一枚にしても


申込書一通にしても

書面の大事さを今更伝える事はおかしいと思います。


私も日頃がいい加減な奴ですから、すぐに物忘れしたり何かを探すにしてもすぐに見つけきれない事は日常茶飯事です。


それでも、「パスワード」や「契約書」に至ってはいつでも提示出来るように準備しているのは

「書面の重要さ」を認識しているからです。

パスワードは有償・無償にかかわらず再発行はかんたんではありません。

一方で、契約書は一度発行したものは二度と再発行することはありません。

ある会社は、契約書を無くしたからファクスで送って欲しいという事を言いました。


これには、さすがにあきれかえりました。


書面の大事さを全く認識していない


それ故に、契約はすぐに解消しました。


残念でなりませんでした。


誰が見ても、「大丈夫」と言えるサービスを今後も続けることが自分自身における信用に繋がるとおもう今日この頃です。

— posted by おおくす@ai2station at 11:05 pm   pingTrackBack [0]

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