10月に、日本郵便と日本通運のペリカン便事業を統合してスタートする宅配便事業
これがどうやら「認可」されない可能性が出てきた様です
物流事業のトップである、ヤマトと佐川が熾烈な争いをしている中で、日本通運と日本郵便がこの上位企業に食い込む事は決して容易では無い事は想像に難くありません。
さて、今年5月頃に新サービスブランド名を発表する計画だったにもかかわらず、本記事を掲載時点では、発表はおろか実現するか?と言うスケジュール等が未だに不透明であるのが現状です。
その理由に、日本郵便の「ゆうパック」の取扱が変わるからなのです。
今まで、国営だったこともあり「郵便局」で取り扱う郵便商品は原則「切手」で発送する事が可能だったことはいわば一般常識的に私たちの中にある事です。
しかし、ゆうパックは貨物であるにもかかわらず「郵便小包」という名称だったことから、現在も「切手」による受付を行っています。
これが、JPエクスプレスになると、この「切手」による発送方法が全面的に中止される事になるのです。
これまでは「日本郵便」がメインで取り扱っていたこのサービスですが、これを関連会社である「JPエクスプレス」へ日本郵便および郵便局がJPエクスプレスの代理店(いわゆる取次店)になる関係から、運賃の受領を「切手」で代用する事が困難という事態が発生することが分かったのです。
切手とは、いわゆる「前払い帳票(いわゆるプリペイド)」であるため、もしプリペイドとして切手を法律の規制にかぶせてしまうと、未使用分に対する一定額の供託金を納める必要が出てしまいます。
関係機関の話によれば、現在発行済みの切手がどの程度あるのかは、把握されておらず、また換金も行っていない事から、新たな問題が浮上した結果となっています。
そのような事が原因してか、未だに統合発表の案内すら聞かれず
結局破綻するのかどうかは依然不透明なままです。
現状の日本郵便と日本通運が共同出資して始める「JPエクスプレス」の事業の大きな問題と、課題はいくつかあり、この点がどうなるかが私にとって気になるところです。
1:運賃を日本郵便側にあわせたが、今後もこの料金水準で進むのか?
2:代引きに関するプロセスが、日本郵便は「だれでも利用可能」であるが、この制度はそのまま引き継がれるのか(ちなみに、日本通運の場合は、契約料として収入印紙4000円が別途必要)
3:ヤマトや佐川がカード決済取扱の代引き決済プログラムを始めたが、今後導入されるのか?
4:今後も切手で荷物を送ることが可能となるのか?
などと、不明点がいくつか有りますが、一日も早く利用したい?と言うより
他社より優れている点をしっかりPRすることが大事ではないかと思う所です。
今後もそこそこな話題がありますが
10月の統合が延期または解消されてしまうのではないか・・・と不安を感じた今日この頃です
▼日本郵便のプレリリース 2009/03/31発表
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2009/0331_04.html