近年、ITサポートもだいぶん性質が変わってきたか?と思ったのですが
長崎でも、「やっと商売」になる規模まで増えてきました。
ここ10年の流れを考えてみると
2000年〜2005年頃 ADSLやFTTHの普及による設置サポートの案件で月収数十万?
2006年〜2010年頃 パソコン修理や設定に関する案件が中心
2011年〜 ??
以前、取り上げた話題ですが、元請けが2万円で受託した案件も、孫請けまで降りてくると、報酬は交通費込みで2000円程度というのは小遣い稼ぎ程度にしかならないのが実情で、それから考えれは、件数が減っても、直接受託が良いのは当然です。
そういった実情を横目に考えているのが
「IT企業と左うちわ作戦」
パソコンサポートも「動けば動くほど赤字」という状況で、1日3件で20日稼働した場合の単価は、1件あたり5000円とで計算して60件で約30万円。
(もちろん案件により単価は変動するから実際はこれ以上になりますが)
逆に言えば、これだけ動いても30万円しか稼げないというのが現実かもしれません。
私の会社の受託件数は月平均10件前後ですから、1週間に2〜3件のペースです。
それから、単価割りをすると「食べていける」という金額にはほど遠いといって良いでしょう。
左うちわ作戦と銘打った事で考えた理由は
「とにかく動いて仕事しても、実入りが少ない。」
純粋に売上とはいえず、その中から、交通費+人件費等を差し引けば、純粋に残る金額はわずか2000〜3000円といった事で、外注分の単価からして割に合うはずがありません。
自社の場合は、運用管理さえしっかりして終わりですが、外注の場合は、事前勉強、作業、報告、請求書発行といった作業を考えれば、時給300円といった悲惨な事で
さらに「マニュアルを100ページ印刷」はざらですから、経費どころか、手出しになる笑えない状況はおわかりいただけると思います。
ITサポートは「たまに受託する分は良いが、専業で受託し続けるのは無理がある」という事です。
左うちわ作戦として考えていることは
「でかけない」
「在庫を持たない」
「パソコン1台で出来る」
「定時の10時〜18時で終われる」
「定期的な収入が得られる」
というまさに単純明快な事でしょうか。
パソコンの設定サポートといった技術は「専門知識」に相当します。
そのため、近年は「遠隔操作」によるサポートも増えてきました。
後はITサポート会員を募ることです。
会費等は会社によってまちまちで、この会費の集め方が継続率を分けているといって過言でありません。
新規開拓は難しいですが
「定期的」に呼んでいただけるお客さんはありがたいものです。
そういったお客さんの囲い込みが我々IT企業は必要な事でないかと思うのです。
私は「大企業」がやっているサービスを片っ端から導入しています。
実際そういった形で始めたサービスはいろいろな問題があるものの、ようやく実を結んできたところでしょうか。
大企業がやっているサービスを中小レベルで導入すると劇的に快適になる事は多くあります。
左うちわ作戦の真価はまさにこれからです。