当時、nifty-serve(現@nifty )やPC-VAN(現biglobe )は全国系ネットの最有力であり、現在でも通信業界において古参事業者として名高い。
さて、mixi において、個人売買サービスを始めたようだ。
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ルールは割と簡単らしく
「取引はカード決済の4%(最低42円)」と「入金手数料の105円」だけ。
小口決済を主体にしたところが特徴で、仲介手数料を主にしているところが特徴である。
当時のnifty-serveやPC-VANおよびmixi やヤフオク との違いは
前者は「月額会費制」であるのに対し、後者は「従量課金制」である点にある。
niftyの頃といえば、1分30円といった「利用時間に応じた単価」が基本だったのに対し、mixiなどはそういった月額会費にあたるものがないため、「実績に応じた従量課金」になるところに大きな違いがあるといえる。
個人売買においても、当時は利用者がある程度限られ、入会方法も支払い方法も限定的だったことからトラブルになることはほとんどと言っていいほどなかった。
現在は個人特定をするための方策がないため、かつての性善説から性悪説になっているのはこういった時代背景があるのだろうか。
かつて「利用者の善意と善意」で成り立っていたサービスが「犯罪を防ぐ」ところから始まるのは何だか窮屈な社会になった様に思えて仕方ありません。
ある著書には、オークションである程度稼いだらオークションから足を洗う人が多い。
という下りを読んだことがある。
これは、オークションで稼ぐのには限界がある。ある程度資金が貯まったら新しいことにチャレンジして取り組むべきじゃないか?ということの現れで、一昔前まで毎日のようにオークションに参加していたが、いつの間にか即決の商品を落札して支払うという「単なる個人売買」に成り下がっている自分がいる。
オークションを見るのは「廃盤品など、すでに流通していない商品を探す」という「市場品」目当てで本来の1円で入札して落札までどきどきしながら競り合うということはしなくなった。
よい時代である一方、なんだか世知辛い気もしてならない。
mixiの取り組みは、よいと思う一方で性善説に立ったサービスでは決して無く、事業者における「危険回避」をしている様にしか見えない。
私が一番、もっともなビジネスは小口金融ではないだろうかと思う。
いわゆるサラ金ではなく、マネオ の様なサービスもあり、いわゆるソーシャルレンディングというのだがリスク分散におけるビジネスの形態である。
楽して稼ぐという方法は思ったより無いなぁとつくづく思う今日この頃である