HDDの故障とその原因〜耐久時間から試算する10万時間は正しいか?

このところ、ハードディスクの調子が悪いという相談が多くなりました。

*一般的にハードディスク(HDD)の寿命はどの程度か?

いろんな諸説がありますが、平均10万〜30万時間と言われています。
10万時間という数字は途方もありませんが、1年間で約8700時間ですから、ざっくり計算しても実に連続10年以上利用しても壊れない。
30万時間なら35年くらいは使えるという数字です。

ただ、この理論値はあくまでも、ハードディスク単体での話であり、実際は周辺機器や電源・モータなどの駆動部にもいえる話で、これらが10万時間耐久できるか?という自信はまずないと見ています。

パソコンの寿命ベースで見た場合で1万時間から2万時間で一つの買い換えサイクルにぶち当たるので、ハードディスクの耐用時間が10万時間ならば、通常はまず「壊れない」と認識して間違いなさそうです。

*ハードディスクはなぜ壊れるのか?

では、なぜ壊れるのか?理由を知りたい。という話はよく聞きます。

故障の要因は、大きく分けて
*物理的故障
*論理的故障

の2つです。
物理的故障とは
1 中身の部品「ディスク部分や軸受けなどのパーツ」が経年劣化に伴う故障
2 あるいは「外的衝撃」の破損

が大きな原因です。
この状態で起動しなくなれば、回復はきわめて難しく、データの損失もある程度予想がつきます。
この場合は、ハードディスクが物理的に「認識無し=電源部分の障害」も十分考えます。

もう一つやっかいなのは論理的な故障

この論理的な故障とは何か?
論理的な故障は内部のソフトウェア(例:windowsなど)が不正終了などの要因で正しく書き込みができずに、必要なファイルを破損してしまった場合。
パソコンはある程度自己回復する機能を持っていますが、自己回復をする部分が破損した場合、ハードディスクが仮に正常な状態であっても、回復はみこめません。
ただ、中のデータはそのまま残っている事がほとんどですので、データ復元ツールを用いたり、専門会社へ修復を依頼することでその問題はある程度解消されると見込まれます。

ただ、いずれの場合にもいえる事ですが、データのバックアップは常に分散保管を始め、安全管理には十分気をつける必要はあります。

ハードディスクの耐用時間が10万時間と言うことを知っていても、私は1〜2万時間を経過したら、ほかの部分の故障の可能性もあるので、速やかに交換していくべきじゃないか。と考えています。

もちろん、コストありきの話ですが、買い換えはちょっと難しい。という場合は、CDやDVDなどへこまめに保管し、管理する事も大切です。

かくいう私も、何度かハードディスクでのクラッシュを経験しており、それ以来、バックアップはこまめにとってます。

— posted by admin at 11:04 pm   pingTrackBack [0]

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