本日の件は、弊社(エーアイスクエアステーション)としてでなく、大楠個人として考えている事を書き連ねます。
既報の通り、株式会社バイオラボ(長崎市)が8月31日に自己破産の準備に入ったと弁護士を通じて書面が届きました。
負債額は約7億円と莫大なもので、とても個人で返済できる金額ではありませんでした。
内1億円は長崎県からの出資とあるので、なおさら看過できない事です。
色々と調べてみると「長崎県のバックアップがあり、順調である」「まもなく上場」という反面、実際は経営の行き詰まりを感じさせる結果となりました。
いろんな情報を見る限りでも、財産はほとんど残っておらず、運転資金と設備投資で枯渇したということでした。
今回の件について言えば、実は予兆はありました。
それは私の会社だからわかったことかもしれません。すでに数ヶ月前から資金繰りに窮していたのです。
毎月資金繰りに悩むうちの会社は日常茶飯事ですが、多くの従業員を抱える会社では倒産の危機だったに違いありません。
事務員との話でも、しばらくはこれで様子をみましょう。自分たちも苦しいけど、大丈夫と思うから。
と言うものの、一抹の不安がありました。
むしろ私にとってみれば、このような形で幕引きをするのは正直残念でなりません。
続ける事が不可能だとわかっていればなぜ、早い段階で相談してくれなかったのか。という気持ちでいっぱいです。
本日、その件で電話がありました。
「ホームページを閉鎖したい」と
私は、回答を保留しました。
なぜかといえば、
「一日のアクセスが普段の100倍ある。むしろ経緯と今後の情報を掲載したらよいと思う」事にたいし、担当者は
「私では判断出来ませんので、責任者に相談します。」
ということでした。私にとってみれば、別に「費用」をさらに徴収するとか、便宜を図ってもらおうと言う気持ちは全くありません。
再度確認を取ってもらいましたが、やはり駄目でした。
そのため、やむなく廃止をすることになった次第です
多くの債権者にもっとこの件を知ってほしいし、なぜこうなったのかを説明する義務はあると思います。そうでなければ、到底納得出来る事でありませんし、不信感が募るのは言うまでもありません。
情報開示について担当弁護士に直談判しましたが、やはり結果は変わる事もありませんでした。
もう一つ、なぜ8月31日だったのか。
よく調べるとどうやら理由がありました。「決算月」にあたるようです。(帝国データバンクWの企業情報による)
そのため、償還予定の返済額を準備出来なかったため、事業継続は困難と判断した為とみています。
金融機関も追加融資が出来なかった面もあるのではないかと思います。
私はお金よりも、「日頃の信用」、「困ったときの助け合い」を心がけています。
本件を決して、対岸の火事とみることと無く、自分自身に起きたことと認識して今後も業務に当たる次第です。
この記事に対するコメントはありません