昨日から引き続き、継続調査事項になっている表題の件。
今朝、市教委から連絡が入り、利用した学校が判明したとの事。
その後、学校長から連絡が入り事のいきさつを話した。
現在はまだ調査段階であるため、誰が利用したかはわからないが、適切に指導をしたい旨、説明を受けた。
今回の一件で、教育委員会を始め、学校関係者は「フィルタリング神話論」があった事を認めた。
つまり、有害サイトをシャットアウトしているので、今回のような事は起きないと信じていた節があった事
ネットワーク構成を考えた場合に、インターネットにつながる間にいくつもの回線を経由する
そのうちの一つに「フィルタリングサーバ」の存在だ
WWWブラウザ(インターネットエクスプローラ)から特定のURLを打ち込むと、フィルタリングサーバが「適正か問題か」を判断する仕組みとなっており、「問題」と判断された場合は、アクセスはその段階で遮断される。しかし、「適正」と判断されてしまえば、アクセスはそのまま進む。
今回の、ブログコメントに書き込んだ記事についてはあくまでも「ヤフーの検索キーワード」を入力する行為となんら代わりは無い事を説明した。
技術的な話をすると
検索ワードを入れると「ポスト(POST)」関数を用いて、サーバにデータを与え、検索結果を「ゲット(GET)」で入手する仕組みとなっている。
今回の行為は「ポスト」をつかった事で、データをサーバに記録した
事である。
今回の件については、市教委や学校長に対し「本来であれば、そのまま削除」が好ましいが、「学校現場から書き込まれている事を問題視した」事を伝えたのは次のような理由からだ
1:インターネットは決して匿名で無いこと
2:書き込みの内容次第では、たとえ未成年であっても「処罰」の対象になること
3:インターネットのイタズラ書きは、社会通念上許される事で無い
この件を放置すると、「ここから書き込んでもばれなかった」から大丈夫。という変な安心感を与えかねない。
ネットカフェから書き込んだ場合においても同様に法令遵守を守る事が今回の件につながった事は言うまでもない事実では無いだろうか。
インターネットの事は無知であるが、という弁明は正直通用しない
ただ、インターネットだからという前に「法令遵守」という言葉が私たちにはあるが、学校現場に置き換えると「人の嫌がる事はしないように」といえる。
ある商店街で、人気漫画の銅像が破壊が相次いで、逮捕者が出ている。
インターネットでの落書きは、デジタルデータである故、削除してしまえば跡形も無くなる。
大きな事件が起きてからでは正直遅いし、今回の件は決して私の会社だけに起きた特異な事件とは思っていない。
まさに「氷山の一角」にすぎないのだ。
事件を起こした(ちょっと大げさであるが)学校名をあげる事は市教委にしても、我々にしても本意ではない。
しかし、このような事を起こさなければ第2、第3の事件が次々に起きると言うこと。
何か問題を訴えれば、確実に「犯人は割り出せる」事を学校関係者・児童生徒たちには是非知ってほしい。
インターネットは決して「匿名」で無いと言うこと
書込には必ず「責任」が伴うこと
その点をしっかり見据えた上で、今後のインターネット活用に活かしてほしいと思う今日この頃である。
情報教育と仰々しい事よりも
「社会活動」の一環として
インターネットの非匿名性を学んでもらえたらと思う。