かねてから問題だった
ゆうちょ銀行の印鑑問題が、少し進む事になった。
他の金融機関はここ10年の間に、すべて印鑑は端末で確認する方式にかわり、ゆうちょ口座だけが、今だに印鑑を使う方式だったのはやや疑問に感じたところです。
しかし、口座保有率はかなりの件数に上るために、全部がその方式で変わるには相当時間が掛かる事は想像に難くない。
他の銀行と違い、ゆうちょ銀行の場合は構造上、支店という概念が無く、統括しているのは「貯金事務センタ」という組織で管理しているところが大きく異なる。
ゆうちょ銀行にも一応「支店」という概念はあるのだが、それは名目上の「支店」にすぎず、長崎にあるゆうちょ銀行は「熊本支店長崎出張所」となっており、これは福岡も同じく「福岡出張所」になっている事は記憶に新しい。
それくらい、「ゆうちょ銀行の店舗」にこだわる理由はどこにも無いのが何とも複雑な気分である
さて、ゆうちょ銀行の印鑑問題は口座振替や通帳を使った出金の件がなければさほど急ぐ必要はないだろう。
むしろ大多数のユーザーが「ATM」をつかった取引が中心で、窓口を使う事が無いと思われる。
印鑑を押すケースは先に申し上げた「口座振替(ゆうちょ銀行では自動送金)」を行わない限り普段は縁の無い話ではないだろうか。
金融犯罪の一つに「印鑑」がもちいられた不正出金が相次いでいる訳で、この問題にようやく乗り出したのは組織の規模以外他ならず、対応端末が2万数千箇所の店頭を切り替えるのは相当なコストでないだろうか。