半導体メモリとその復旧問題

今日の営業もそろそろ終わりになる頃に一本の電話が鳴った。


相談内容は「USBメモリにデータを保存していたが、急に動作しなくなった。大事なデータがあるのだが、なんとかならないか?」という。


私は「可能な限り抽出できれば、**円程度で可能です。ただし私の作業で解決できない場合は、データ復元の専門機関へ依頼する事になります。費用は当然相応の見込みです。」

と概略を伝え、機材を準備して現場へ向かう。

早速現地で問題のUSBメモリをチェックする。


お客さんの申告通り、案の定読み込みができない状況になっており、早速専用ソフトを使い解析を行う。



解析ソフトには、ファイナルデータGを利用していますが、やはりこれを使って行うとしても復元率はまずまずとはいえ、やはり破損状況が深刻だったようだ。

その上で、致命傷だったのが「クラスタスキャン」を行われた形跡が残っていた点。

お客さんに「**日の**時頃に数字いっぱいの画面が出ませんでしたか?」と尋ねたところ

「ああ、あれはてっきりパソコンの調子が悪いとおもいました・・。」と言う話。


それも無理は無くクラスタスキャンがかかる前なら復元もある程度できただけに残念であった。


状況から判断して、復元率が全く0では無かったとしても、短時間で解決するには少し厳しいのは確かで、改めてUSBメモリの脆弱さを感じた瞬間でした。


私がもっぱらそういった場面に出くわす事は皆無に等しいとはいえ

http://botchyworld.iinaa.net/ssd.htm#specLink

こういった耐久テストを行っている方のレポートを見る限りでも

USBメモリが万能だとはとうてい思えない。


お客さんにも「USBメモリは補助的に使い、メインはハードディスクに、必要なデータはこまめにCDなどに書き込む必要がある」と説明しました。


便利さ故の問題とはいえ

改めて、USBメモリが不安定なものと感じた瞬間でした。

— posted by admin at 09:48 pm   pingTrackBack [0]

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