自分のような人付き合いの苦手な人間は、なかなか相手の裏まで考えて動くことはなく
やはりみたままのことで考えてしまいがちです。
そんな私が心がける、「人付き合いが苦手なやつでもできる世渡り術」を紹介します。
企業間の取引が多い私にとって、どうしても一般社員よりも決裁権のある、部長や専務・社長といった相手が中心です。
当然会社ですから、会社の代表権のある方が一番「力を持っている」のは確かです。
しかし、実際現場をみるとどうでしょうか?
案外そうではないことに気づかされます。
私が訪問する会社で、社長とやりとりするケースは契約件数の3分の1程度です。
社長クラスとやりとりするのは実に「個人企業」が中心で、担当者=社長という構図ですから、従業員が多いところで社長が主担当になるケースはきわめて少ないのが実情です。
従業員が数十人いる会社の社長から聞いた言葉をいくつか紹介したいと思います。
「業者(いわゆる私らを指す)が、社員に対して暴言を吐くことは社長である私にいうに等しい。」
暴言という言葉はやや問題がある言い方ですが、簡単に言えば社員が聞けば、その報告は結果的に社長まで上がる。社員が不愉快なことは、社長も不愉快になるということを指します。
つまりこのことから、社長に対し多少なりと粗相があったとしても、現場の社員に対しては、粗相があってはいけない。つまり「暴言」などはもってのほかである。ということ。
業者は、常に社員に対し「平身低頭」であることが求められるのです。
これを行えば、いざ何か提案する場合でも社員の一押しが加わり契約成約率も向上する算段です。
もっともこういったパターンはわずかですが実効性の高いことと思います。
次に大事なことは
「業者は多少損する程度でちょうどいい」というサービス精神。
こちらはなかなか難しいことですが出血サービス(赤字奉仕)は、積極的に行うことが望まれます。
お客さんの関係性を考慮し、行うことで、次の「仕事」につながります。
これは「損して得取れ」という格言があるように、人付き合いから得られる成果物は大変重要な意味を持ちます。
今の世の中で求められるポイントは
1:結果を残す
2:仕事を作る
3:余裕を持つ
4:迅速な対応
5:薄利多売
といった面といえます。
人付き合いは「ほどほど」でかまいません。
ただ仕事を円滑に回すためには「社長」と仲良くするよりそこで働く「社員(従業員)」と仲良くする方がずっとよいと考えます。
まだまだ人付き合いが苦手な私ですが、このようなことに心がけるようになり、少しはましになったかなと思う今日この頃です。