ITインフラもある程度整備が進むとどのようにするかが課題となり、今回のように業務が多岐にわたるとどこから手をつけて良いのか分からない。と言うパターンはありがちです。
NTTの光回線のインフラ事業が急速に長崎市内で始まっており、年内には長崎半島の未提供地域では概ね展開されるのでは無いかと言う展望を持っています。
もっとも、長崎の他の市町村で展開がされていないのが、雲仙市・南島原市といった地域を始め、五島市を除く離島ではまだまだこれからです。
ADSL回線と光回線の維持費はほぼ等価とみられており、月々は約6500円。
長崎市内に限って言えば、BBIQを選んだ場合も6000円程度とその価格差は、きわめて縮小傾向にあります。
さらに、光回線の長期契約割引を適用した場合では、電話回線込みでおよそ5000円から利用可能になる等、その下落はますます進み、NTTもこのまま手をこまねくとは思えません。
日頃から私自身は、「定期契約」を組まないで済むなら、組まない事をオススメしており、その理由は「解約時の費用精算」が大きくかさむ事を意味します。
設備の再利用を目的として端末撤去のみならまだしも配線も撤去する事を考えた場合に、作業コストは相当なものです。
ITインフラは長期にわたって利用できるサービスで、いわば一生涯使うといっても決して言い過ぎではない現実があります。
今後ISDN回線が終焉を迎え、代替サービスへの移行を促すのが2020年頃と言われています。
業態そのものを考えた時に電話サービスのあり方と通信インフラは密接に関係しています。
BBIQの光電話(IP回線)へ移行するのは今後時間の問題とみており、システムの形態が私の考える仕様につながれば、いつでも良いと思います。
残念ながら電話システムを現時点で見たところ、NTTの方式が一番現実的で代替手段を取り入れても、BBIQの方式ではいまいち使えないのが現状です。
ISDNと互換性のある構成を構築できるのがNTTの光回線で、コストもBBIQと計算しても結果的にNTT側へなってしまうのはある意味仕方の無いことかもしれません。
(BBIQ側には新システムの構築などあと一歩改善をしてほしいところです)
現時点の有力な案としては、ISDN+光回線(NTT)がコスト面では大差なくとも、サービス移行に向けた段取りで行けば、一番有利です。
NTTとBBIQの複合構成は、サービスのリスク分散の観点からいけば、こちらもある意味「正解」といえます。
ただ、大多数のユーザにおいては、「コスト重視」である故、ALLBBIQかALLNTTになるのは、自然の流れで、NTT+BBIQの組み合わせを選ぶのはそういう点からみても「変わり者」と思われて仕方ありません。
ITインフラの整備において、一番重要視するのは「電話番号」はポータビリティができる番号を取得し、いつでも他社を選べる体制を作る事。
具体的な事例として、長崎にある店舗は移転していないにも関わらずNTTの光回線が割高という理由で、BBIQに乗り換えましたが、電話番号をNTTの光専用で取得した為、BBIQには持ち込めず、結果的に新たに取得し直したケースがあります。
私はこういった事をふまえ、電話番号だけは多少お金が掛かってもNTTで取得し、そのあと光回線へ移行する段取りを踏むべきだと私は考えます。
いずれ、ISDNが同番移行できた時のように光回線で取得した番号も持ち込みが可能になる予定です。
固定電話が信頼の証と思われていましたが、現実は「電話番号」があれば、どれでも良い時代になってきており、既に「自宅に固定回線を引く」事は重視されなくなった印象を受けます。
さらに、「固定電話=加入権がある」定説もくずれ、名義変更もできてしまうのが現実です
(旧式のISDNやアナログ回線に関してはいまでも加入権を介した名義変更のみ)
光回線において電話番号を必要とするパターンは、あくまでも「事業所」として考える場合に限ってであり、一般個人に関しては、最悪「電話なんて無くても」と言うところが実際と思います。
たかがITインフラと思わず、じっくり検討し、コストも勿論ですが、後々の事を考えたプランが重要と思います