経験を積むと言うことは、それだけ「問題解決」ができたかによると思う。
パソコンサポートで訪問した時、お客さんから、「おおくすさんってどこで勉強したのですか?」と尋ねられた
この質問は良く受けるのでこの際、お答えしたい
「私は大学の工学部出身で、専門は情報社会学を専攻」
「無類のパソコンいじりが大好き。がらくたパソコンの分解が趣味」
だからといって、パソコン好きが高じて「パソコン屋」をはじめたわけではない。
↑ここが重要。開業のきっかけは、インターネットウェブサイト構築である。
パソコンいじりは「道楽」だがパソコン修理は「仕事」
パソコン修理サポートの学校があるならば、「通ってみたい」
独学と言うよりは、必要に迫られて「学んだ」事が多い。
↑他人はそれを独学というのだろうか
資格は何か持っているのですか?
「資格といえば、運転免許、高校教員免許、情報処理技術者(W2区分)」
↑資格を持っている事はステータスになるが、必ず仕事につながるわけではない。
同業者で情報処理技術者のような国家資格持ちは残念ながら少ない。辣腕をふるう業者なら「情報処理技術者」くらい受験して合格証を見せてほしいものだ。
※過去の記事 でもありましたが、現実は初級シスアドを受験しても合格できない大企業の管理職は多いという。→過去の記事
では、話を元に戻そう。
受託する業務で過去に経験がある事例は「1〜2割程度」しか無く、残りの8割は、実にはじめてのケースである。
8割のケースで分類すると
*過去の事例を元に応用が利くパターン
*全く経験の無いパターン
に分かれ、前者の場合は比較的良いのだが、後者になるとかなり苦戦する事が多い。
特に極端に古い機械や、iPadのような最新機器の設定サポートというのは正直算定がしづらく、場合によっては適正な技術料を請求できない事も多い。
しかし、依頼を受ける以上、「できません」といって帰る事ができるほど私の会社は仕事を選べる様な身分ではない。
何らかの結果を残せなければ、次の仕事はまず回ってこない。
よく考えていただきたい
IT企業というのは、掃いて捨てるほど多い。
電話帳をみても、大手から個人まで掲載されているのが現実だ
私の会社もその他大勢の一つにすぎず、生き残っていくには「結果」が最優先される。
愛想が良いから「仕事」がもらえるほど、世の中甘くない。
無骨でも「結果」を残せれば次がある。
それが現実なのだ。
「経験は一日にしてならず」というのは、様々な経験があるから「未知の事例」であっても、適切な答えを見つける事ができる。
いわゆる「たたきどころ」をつかんでいるのだ。
専門家は「分からない」と言ってはいけない
少なかれ「不安」をあおる様な事はしてはならずそれ故に難しい場面に遭遇する事がある。
経験を積む時に一番良い事は、「場数」をこなす事。
これにつきる。
とにかくがらくたのパソコンを引き上げて分解、OSのインストールからドライバーのセットアップまで1からやってみる。
これを定期的に行うことで、どこでつまづくか見えてくる。
もちろんこれは、教科書があるからではなく
一つのライフワークで十分だ。
LANケーブルを作るのも是非取り組んでほしいし、配線の構築研究ももちろんである。
私はお客さんにいつもこういう提案をする
「私たちの仕事はお客さんでもできます。しかし、時間と安心を買ってもらう事です。」と
「成功事例」よりも「失敗事例」から学ぶ事が何よりも大事です。
経験を多く積む事は、より確実に、より丁寧に、より安心できる、その上で「高尚な人間」になれば良いのですが
・・・まだまだ経験が足りないようです。